- 技術だけでは勝てない。心を育てる「教育」と「目標の力」
- 「目標」があると行動が変わる——星稜中・服部選手の実践
- 「無理」を「できる」に変える脳の使い方
- 教えるだけでなく「育てる」指導へ
- まとめ：脳を育て、人を育てる指導を
技術だけでは勝てない。心を育てる「教育」と「目標の力」
スポーツのパフォーマンスは、技術や戦術だけで決まるものではありません。
食事、睡眠、そして“物事の考え方”まですべてが関係しています。
いくら練習で高い技術を身につけても、心の状態が整っていなければ、試合で本来の力を発揮することは難しいのです。
コーチは選手を一日中管理することはできません。
だからこそ、練習中に技術や戦術だけを教えても十分ではありません。
大切なのは、選手が自分で考え、行動できる「心の土台」を育てることです。
それが本当の意味で選手を成長させ、チームを強くします。
「目標」があると行動が変わる——星稜中・服部選手の実践
先日、星稜中学校にメンタルトレーニングで伺った際、チームのエース・服部君の話を聞きました。
彼は毎日ノートに「春夏連覇」と書き続け、自分の目標を脳に刻み込んでいたそうです。
そしてその目標を達成するため、練習時間を確保する工夫をし、わずか30分の睡眠のズレも気にかけるほど徹底して生活していました。
この姿勢こそ、「教育」や「メンタルトレーニング」が生み出す真の成長だと感じます。
目標が明確で、「自分なら必ずできる」と信じていれば、日常の行動は自然と変わる。
脳の状態が変われば、行動が変わるのです。
つまり、行動を変えるためには、まず“脳にどんなイメージを入力するか”が重要なのです。
「無理」を「できる」に変える脳の使い方
多くの人は、「無理」「できない」と脳が反応してしまっているだけです。
SBT（スーパー・ブレイン・トレーニング）では、こうした否定的な思考をプラスのイメージに切り替える方法を学びます。
脳の仕組みを理解し、前向きな言葉やイメージを繰り返し入力していくことで、脳の反応が変わり、行動も変化していくのです。
服部君のように、日々目標を書き出すことは、脳に「できる」という情報をインプットする作業です。
その積み重ねが行動を生み、最終的に結果へとつながっていきます。
教えるだけでなく「育てる」指導へ
スポーツの指導は、技術を教えるだけでは終わりません。
大切なのは「教育」を通して、選手が自ら考え、行動できる人間に育つことです。
服部君のように、自分で目標を立て、自分を律する力を持つ選手は、技術面だけでなく人間的にも大きく成長していきます。
指導者として求められるのは、選手の“人間力”を育てること。
技術や戦術の上達はその結果としてついてくるものです。
選手が「できない」と感じる場面こそ、脳の使い方を変え、成長のチャンスに変えていけるよう導くことが、これからの時代の指導には欠かせません。
まとめ：脳を育て、人を育てる指導を
パフォーマンスを高める鍵は、心・技・体を整えること。
そしてその中心にあるのが「脳の教育」です。
目標を明確にし、ポジティブなイメージを脳に入力していくことで、人はどこまでも成長できます。
「教育」と「メンタルトレーニング」を融合させることが、これからのスポーツ指導において、最も重要なテーマになると感じています。
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