経営者意識を日常に - バスケ×SBTメンタルコーチのブログ@佐々木瑛

『世界は経営でできている』を読んで学んだこと
経営者の視点を持つことの重要性
経営の視点を活かす具体例
1. チーム運営における経営視点
2. 人間関係における経営視点
3. 自分自身の人生の経営
経営視点を持つことで広がる可能性

『世界は経営でできている』を読んで学んだこと

岩尾俊兵氏の著書『世界は経営でできている』を読みました。本書では、「他者と自分を同時に幸せにする価値を創造し、対立を解消して豊かな共同体を築く実践」を「経営」と定義し、日常のさまざまなテーマを経営の視点で捉え直しています。

この本を読んで特に印象的だったのは、経営という視点を持つことで、身の回りの問題や課題を解決するための新たな視点を得られるという点です。私たちは普段、仕事やプライベートで直面する問題を、個人的な視点や感情に基づいて考えがちです。しかし、経営者の視点を持つことで、より客観的かつ合理的に状況を判断し、解決策を導き出すことができるようになります。

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経営者の視点を持つことの重要性

本書を読んで感じたのは、経営というのは企業経営者だけのものではなく、誰もが持つべき視点であるということです。私たちは自分の人生を経営し、仕事を経営し、人間関係を経営することができます。特に、「人はアイデンティティ通りに行動する」という仕組みがあることを知り、自分自身を「経営者」として捉えることで、より積極的に問題解決に取り組めるのではないかと感じました。

例えば、私はバスケットボールのコーチをしていますが、コーチングを「技術や戦術指導」としてのみ捉えてしまうと、チーム作りはうまくいかないことがあります。特にヘッドコーチは、単に戦術を考えるだけではなく、チーム全体を統括し、選手一人ひとりの成長を促し、チームが一つの組織として機能するように導く役割を担っています。この役割はまさに「経営」と同じであり、コーチが経営者としての視点を持つことで、より良いチーム作りができるのではないかと思いました。

経営の視点を活かす具体例

経営の視点を持つことで、日常のさまざまな場面での意思決定が変わることに気づきました。

1. チーム運営における経営視点

バスケットボールチームの運営も、一種の経営です。単に試合で勝つことだけを目指すのではなく、選手の成長、チームの文化、モチベーションの維持、スタッフとの連携など、さまざまな要素を考慮する必要があります。ヘッドコーチは、選手を「社員」、試合を「プロジェクト」、練習を「業務」と捉え、組織全体を運営する経営者のような立場でチームを率いることが求められます。

2. 人間関係における経営視点

人間関係もまた経営の視点で考えると、より良い関係を築くことができます。例えば、チームメイトや職場の同僚との関係も、単に仲良くするだけではなく、「お互いの価値を高め合う関係」を意識することで、より良い成果を生み出すことができます。これはまさに「他者と自分を同時に幸せにする価値を創造する」という本書のテーマと一致します。

3. 自分自身の人生の経営

また、私たちの人生そのものも経営の対象になります。自分の目標やビジョンを明確にし、それに向かって計画を立て、リスクを管理しながら成長していくことは、企業経営と同じ原理です。特に、何か新しいことに挑戦する際に、「自分は経営者として、どのようにリスクを最小限に抑えつつ、最大の成果を出せるか」という視点を持つことで、より戦略的に行動できるようになります。