バスケ×SBTメンタルコーチのブログ@佐々木瑛

大谷翔平選手も高校時代に学んだSBT(スーパーブレイントレーニング)でいつでもプラス思考に切り替えられる方法を発信します。

『成功をめざす人に知ってほしいこと』を読んだ感想

ック・ピティーノの成功哲学:努力を成果に結びつける方法

最近、『成功をめざす人に知ってほしい事』(著:リック・ピティーノ、翻訳:弓場隆、ディスカバー・トゥエンティーワン)を読みました。リック・ピティーノ氏は、バスケットボール界の名コーチで、1996年にケンタッキー大学をNCAA男子バスケットボールトーナメント優勝に導きました。さらに、プロビデンス大学、ケンタッキー大学、ルイビル大学という異なる3校をファイナル4に導いた唯一の人物であり、そのうち2校で優勝も果たしています。彼の実績はまさに伝説的であり、本書ではその成功哲学が惜しみなく紹介されています。

 

読了後の感想として特に印象に残ったのは、ピティーノ氏のコーチングアプローチが、近年注目される脳科学的な考え方に基づいていると感じられる点です。その哲学は、スポーツだけでなく私たちの日常生活や仕事にも応用できる内容ばかりであり、多くの気づきを与えてくれました。本記事では、その中から特に重要だと感じたポイントを深掘りしていきます。

「完璧な練習」が生み出す成果

ティーノ氏の言葉の中でも、次のフレーズが特に印象的でした。

 

『「練習すれば完璧になる」という格言は不正確です。完璧な練習によって初めて完璧になるからです。』

 

この言葉から、ただ時間を費やすだけの練習では不十分であり、正確で効率的な方法を取らなければならないことを痛感させられます。人は、努力しているという感覚に安堵してしまいがちです。しかし、努力そのものが目的になってしまうと、成果を出すという本来の目的から遠ざかってしまいます。

 

実際、私自身も過去に、ただ「頑張っている自分」に満足してしまう経験をしたことがあります。しかし、振り返ってみると、そのような努力はほとんど成果につながっていませんでした。本書を読んで改めて、努力は「質」を追求すべきだと感じました。練習や作業のたびに「この方法で成果が出るのか?」と自問することが重要です。

 

努力を正しい方向に導く「考える努力」

努力を単なる行動で終わらせず、成果を出すための「考える努力」をすることの重要性も、ピティーノ氏の教えから学びました。この「考える努力」とは、自分の行動を常に見直し、より良い方法を模索することを指します。例えば、バスケットボールの練習では「この練習が試合でどう役立つのか?」と考えながら取り組むことが求められます。

日常生活でも同じことが言えます。たとえば、仕事で新しいスキルを習得する際に、ただ漠然と勉強するのではなく、「このスキルをどのように活用するのか?」を意識するだけで、学びの質は格段に向上します。

 

ロールモデルから学ぶ力

ティーノ氏は、努力の方向性を定めるために「ロールモデル」を見つけることの重要性を説いています。

「他人のアイデアを改良して独自のものにするのを恐れてはいけません。真似をするだけでは不十分です。自分の個性に合わせて修正することが重要で、そこに独創性が求められます。」

また、こうも語っています。

 

「要するに、賞賛するのではなく見習うということです。賞賛するだけなら誰でもできます。成功の秘訣は、ロールモデルを研究して長所を取り入れることなのです。」

 

この考え方は、私自身が学んできたSBT(Super Brain Training)の哲学とも重なります。恩師からは、「成功者の脳をTTP(徹底的にパクれ)」と教わりました。つまり、成功者の考え方や行動を徹底的に真似ることで、目標達成までの道のりを短縮するというものです。

 

特に印象的なのは、「ただ真似をするだけではなく、それを自分流にアレンジすることが大切」という考えです。ピティーノ氏も、自分の個性に合わせて修正を加える重要性を強調しています。ロールモデルは単なるコピーの対象ではなく、自分自身の成長を助ける道標です。

 

複数のロールモデルを活用する

ティーノ氏の教えをさらに深掘りすると、状況に応じて複数のロールモデルを持つことの大切さが見えてきます。たとえば、以下のように場面ごとに適切なロールモデルを選ぶと効果的です。

 

・集中力が必要な場面:競技中に高い集中力を発揮するアスリートを参考にする。  
・効率が求められる場面:時間管理やタスク処理に優れた人を手本にする。  
・リーダーシップを発揮する場面:組織を率いるカリスマ的なリーダーの行動を観察する。  

このように、自分の目標に合わせて適切なロールモデルを選び、その長所を取り入れることで、より実践的かつ効率的に成長することができます。

 

おわりに:ピティーノ哲学を日常に活かす

リック・ピティーノ氏の成功哲学は、バスケットボールの枠を超え、私たちの人生全般に応用できるものです。「完璧な練習」の重要性、「考える努力」の必要性、そしてロールモデルから学ぶ力。これらの教えは、日々の行動を見直し、目標達成に向けた確かな一歩を踏み出すヒントを与えてくれます。

 

私自身、本書を通じて「努力の質を高めること」の大切さを改めて実感しました。この教えを胸に、これからの挑戦に向けて正しい方向で努力を続けていきたいと思います。

 

 

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