- 年末の気配と振り返りの時期
- 新年の誓いが薄れていく理由
- 目標を忘れずに覚えておくためのコツ
- 感情を伴う目標設定の重要性
- 目標を見失わずに達成するための自己管理法
- 残り2か月で再び目標を見つめ直す
- 大学バスケチームでの新たなシーズンに向けた目標
年末の気配と振り返りの時期
11月に入り、日に日に年末の雰囲気が漂い始めています。1年を振り返り、今年の成果や課題を整理している方も多いでしょう。また、新年を迎える準備として、来年に向けた新しい目標を考え始めるタイミングでもあります。しかし、ふと立ち止まって考えたとき、皆さんは1月に初詣で立てた誓いや目標を覚えていますか?
新年の誓いが薄れていく理由
「新年の目標」を掲げたものの、気づけば忘れてしまっていたり、当初の熱意が薄れてしまっていたりするのはよくあることです。人間の脳には、情報を整理し、不要な情報を無意識に削除していくメカニズムがあります。このプロセスは、日々の生活に新しい情報が溢れる中で役立ちますが、目標や夢に関してはその効率的な忘却機能がかえって障害になることもあります。
新年のスタートは「今年こそは!」という気持ちでモチベーションも高まっているため、達成に向けた気力も充分です。しかし月日が経つと、目標を忘れがちになり、やる気が薄れていくことも少なくありません。目標を覚えている限り、その方向に進もうという意識が働きますが、忘れてしまうと達成自体が難しくなってしまうのです。
目標を忘れずに覚えておくためのコツ
では、どうすれば目標を忘れず、1年を通してその目標に近づくことができるのでしょうか?よく知られている方法のひとつに、「目標を紙に書いて、見える場所に貼る」というものがあります。これは目標を「視覚的」に常に意識できるようにするための工夫です。
しかし、これだけでは意識し続けるのは難しいかもしれません。脳の記憶機能は左脳と右脳に分かれており、それぞれ役割が異なります。左脳は主に言語や論理的な情報を処理しますが、右脳は感情やイメージを伴う記憶を保持する特性を持っています。右脳の特性を活かすことで、目標をより深く記憶に留めることができるのです。
感情を伴う目標設定の重要性
目標を紙に書くことは左脳の記憶法ですが、右脳の記憶力を引き出すためには「感情を伴う視覚的イメージ」を活用することが効果的です。たとえば、達成したい目標を象徴する写真や絵を用意し、毎日眺めることで、感情を伴った記憶として右脳に深く刻むことができます。
スポーツ選手であれば、試合に勝った瞬間の自分の姿や、理想とする選手のプレーの写真を掲げると良いでしょう。このように、目標達成のビジュアルイメージを日常的に目にすることで、潜在意識に働きかけ、自然とその目標に向けた行動が引き出されるのです。また、目標を達成したときの喜びや達成感を想像して、感情を伴わせることもポイントです。この感情が伴うことで、目標に対する意識がより強固になります。
目標を見失わずに達成するための自己管理法
目標を継続的に意識し、達成に向けて行動を続けるためには、自己管理が欠かせません。毎日の生活の中で、小さなステップを設定し、こまめに振り返りを行うことも効果的です。1週間や1ヶ月ごとに、自分が目標にどれだけ近づいたかを見直す時間を設け、進捗を確認しましょう。振り返りを行うことで、モチベーションが低下しているときでも再び意識を高め、進むべき道を再確認することができます。
残り2か月で再び目標を見つめ直す
今年も残り約2か月です。このタイミングで再度目標を見直し、年始に立てたものがどれだけ実現できたかを振り返ってみてください。そして、今からでも間に合う小さな目標を設定し、残りの期間でできることを探してみましょう。また、来年の新しい目標を立てる際にも、感情を伴った記憶法を取り入れて、より達成感を味わいやすい計画を立てると良いでしょう。
大学バスケチームでの新たなシーズンに向けた目標
私が指導している大学バスケットボールチームも、先日新シーズンに向けたミーティングを行い、新しいチーム目標を設定しました。メンバー全員が目標に対する情熱を高め、今シーズンの挑戦に臨む決意を新たにしました。チームの一人ひとりが目標を忘れずに持ち続けるために、今回紹介した感情を伴った目標設定の方法を活かし、目指すべき成果を心に強く刻んでいきたいと思っています。
1年の終わりを迎える今だからこそ、目標に対する振り返りと、新たな視点での目標設定が重要になります。今年の締めくくりとして、そして来年のスタートをより良いものにするために、この方法をぜひ取り入れてみてください。
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