- 内向型で悩む必要はない
- 内向型は自分でエネルギーを生み出す力がある
- 前頭前野の厚みと深い思考力
- 内向型の人は高いセルフコントロール力を持つ
- 私が内向型だからこそ気づいたリーダーシップ
- 内向型の強みを活かして日常をよりポジティブに
内向型で悩む必要はない
「自分は内向的で、うまく仕事ができない」と感じている方はいませんか?一般的に、外交的な人が成功しやすい、コミュニケーションが得意でリーダーシップを発揮しやすい、といったイメージがあるため、自分の内向的な性格に自信が持てない方も多いでしょう。しかし、内向型の人には独自の長所がたくさんあります。今回はその魅力と可能性について探っていきましょう。
内向型は自分でエネルギーを生み出す力がある
外向型の人は他人との交流や会話を通じてエネルギーを補給する一方で、内向型の人は自分自身の内面からエネルギーを得ることができるという特徴があります。これは単なる精神的なイメージではなく、ある実験によって裏付けられています。実験では、被験者の舌にレモン汁を垂らして唾液の分泌量を測定しました。すると、内向型の人の方が外向型の人よりも5%多く唾液が分泌されたそうです。この結果は、内向型の人が少ない刺激でも大きく反応する性質を持っていることを示しています。これは、他者に頼らずにエネルギーを生み出すことができる「孤独に強い」特徴とも言えるでしょう。
前頭前野の厚みと深い思考力
さらに、内向型の人は脳の「前頭前野」と呼ばれる部分が外向型の人に比べて厚いことが分かっています。前頭前野は、深い思考や内省、感情のコントロールを司る重要な部位です。このため、内向型の人は日常の出来事や対人関係について、より深く考え、自分の行動や感情を慎重にコントロールする能力が備わっています。この「深い思考力」は、日常生活や仕事において他者の気づかない点に気づいたり、複雑な問題の本質を見抜いたりするのに役立ちます。
内向型の人は高いセルフコントロール力を持つ
内向型の人は、セルフコントロール力が高いと言われています。これは、感情的に動揺しにくく、自分のペースで冷静に物事を進められるという利点です。リーダーシップにおいても、冷静な判断と慎重な行動が求められる場面は多いため、内向型のセルフコントロール力は大きな強みになります。ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットといった内向型のリーダーは、自らの内向的な性格を活かし、長期的なビジョンを持ち続けながら成功を収めています。内向型でも、リーダーとして成功することは十分に可能なのです。
私が内向型だからこそ気づいたリーダーシップ
私自身も、指導者として活動するなかで、内向的な性格に悩んだことがあります。しかし、SBT(スーパー・ブレイン・トレーニング)で学んだ「Yes But法」という技法が、自分に大きな気づきを与えてくれました。この技法を通じて、内向型だからこそできるリーダーシップの形があることを理解しました。内向型のリーダーシップは、相手の意見をしっかりと受け止め、深く考えた上で冷静に判断することにあります。内向型の特性を活かすことで、他者の信頼を得るだけでなく、組織全体に安定感を与えることができるのです。
<Yes but法についてはこちらを参照>
内向型の強みを活かして日常をよりポジティブに
内向型の特性は、決して欠点ではなく、むしろポジティブに活かすべき強みです。内向型であることに自信を持ち、その特性を仕事やプライベートでも積極的に活用していきましょう。内向型だからこそ、日常生活においても充実感を得られるような選択ができるはずです。自分のペースで物事を考え、周囲と深い信頼関係を築きながら、内向型ならではのリーダーシップを発揮していきましょう。
<参考資料>
内向型の人ほどじつはエネルギッシュ。脳科学が覆す「内向型神話」が多すぎる! - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習