バスケ×SBTメンタルコーチのブログ@佐々木瑛

大谷翔平選手も高校時代に学んだSBT(スーパーブレイントレーニング)でいつでもプラス思考に切り替えられる方法を発信します。

他人の喜びを活用してパフォーマンスを高める方法

喜びの種類とその力を知る  

皆さんは普段どのような瞬間に喜びを感じるでしょうか?目標を達成した時やプレゼントをもらった時など、人によってさまざまな場面で喜びを体験していると思います。しかし、喜びには大きく分けて「自分を喜ばせる喜び」と「他人を喜ばせる喜び」の2種類が存在します。この2つの違いを理解することで、より豊かな生活や高いパフォーマンスを実現できるかもしれません。

 

1. 自分を喜ばせる喜び  

最初の喜びは、自分自身が満たされる喜びです。例えば、欲しいものを手に入れた時、試合で勝利した時、または誰かからプレゼントをもらった時など、自分の達成感や満足感から生まれる喜びです。こうした瞬間には、脳内でドーパミンという快感を生む神経伝達物質が分泌され、幸せな気持ちを味わいます。

このような喜びは、私たちのモチベーションを高め、次の目標に向かうエネルギーにもなります。ただし、自分を喜ばせる喜びだけに依存すると、一時的な満足に終わることが多く、持続的な充実感を得るのが難しい場合もあります。

 

 2. 他人を喜ばせる喜び  

次に紹介するのが、自分以外の人を喜ばせる喜びです。たとえば、仕事を手伝って「ありがとう」と感謝されたり、指導者として教えた選手や子どもが成長し、成果を出して喜んでいる姿を見た時の喜びがこれに当たります。このような喜びは、自己満足を超えた深い充実感をもたらします。

実は、人間の脳は他人を喜ばせる行為に強い喜びを感じるように設計されています。こうした行動の結果として「エンドルフィン」というホルモンが分泌され、幸福感が増し、痛みやストレスを軽減する効果をもたらします。エンドルフィンは「脳内麻薬」とも呼ばれ、その効果はモルヒネの6.5倍にも達するとされています。

 

 

 他人の喜びが限界を超える力を引き出す  

興味深いのは、自分を喜ばせる喜びよりも、他人を喜ばせる喜びの方が私たちの限界を超えた力を引き出すという点です。たとえば、スポーツ選手がチームメイトや応援してくれる人々のために全力を尽くす時、自分一人のために頑張るよりも大きな力を発揮するケースが多く見られます。人は「他人のため」という意識を持つことで、普段以上のパフォーマンスを発揮できるのです。

 

「他人の喜び」を意識することで成長する  

現代社会では「自分の幸せ」を重視する価値観が広がり、自己実現が尊重される時代です。しかし、そうした中で自分のことばかりに意識が向いてしまい、結果として行き詰まりを感じる人も増えているように思います。そんな時こそ、「他人を喜ばせること」を意識してみると、思いがけない突破口が見つかるかもしれません。

たとえば、仕事で悩んでいる人は、同僚やお客様のために何ができるかを考えてみてください。スポーツにおいても、チームの勝利や仲間の成長に貢献することを目標にすると、より大きな成果を上げられるでしょう。

 

喜びのバランスを見直してみよう  

日常生活の中で、どのような場面で自分が喜びを感じているかを一度振り返ってみましょう。「自分を喜ばせる喜び」に偏っていると感じたら、意識的に「他人の喜び」に目を向ける習慣を作ってみるのも一つの方法です。他人を喜ばせることが、自分の成長や幸せにつながることを実感できるはずです。

他人への感謝や喜びの共有は、自分自身の限界を突破するカギにもなります。ぜひ、自分と他人の喜びのバランスを見直しながら、より豊かな人生を目指していきましょう。

 

 
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