バスケ×SBTメンタルコーチのブログ@佐々木瑛

大谷翔平選手も高校時代に学んだSBT(スーパーブレイントレーニング)でいつでもプラス思考に切り替えられる方法を発信します。

星稜中学野球部から学ぶサポート型の指導を活用した挑戦を促す環境づくり

失敗を恐れず挑戦する文化を作るために

スポーツやビジネスの現場で、選手や部下が失敗を怖がり、思い切った挑戦ができない状況に悩む指導者も多いのではないでしょうか。こうした悩みは、勝利や成果を重視する組織において特に顕著です。しかし、失敗を恐れる環境では、成長の機会が失われ、選手や部下は守りに入ってしまいがちです。

 

星稜中学野球部 五田監督の言葉から学ぶ

この問題を解決するヒントとして、最近SBTメンタルトレーニングで関わらせていただいた星稜中学野球部の五田監督の指導方針が参考になります。五田監督は、選手が新しい挑戦を恐れない環境作りを大切にしており、次のように述べています。

「昔はミスをしたらいけない、という考えで動く選手ばかりでした。新しいことに挑戦して失敗したら怒られる。これでは守りに入るだけで上手くなりません。逆シングルやランニングスロー、初球を積極的に打つことも、挑戦の一部です。指導者が自分のやりたいことを押し付けると、選手の成長を止めてしまいます」

「お前は基本がなってない」…覆された野球観 松坂世代監督が実践する“ミスOK”育成術(Full-Count) - Yahoo!ニュース

この言葉からわかるのは、選手の挑戦を奨励し、成長を促す指導が重要であるということです。指導者が一方的に指示を与えるのではなく、選手の自主性を尊重し、挑戦を受け入れる風土を作ることが大切です。

 

小さな成功体験が挑戦の自信を育む

挑戦する文化を育てるには、まず「小さな成功体験」を積み重ねることが効果的です。成功体験を重ねることで、選手や部下は自信をつけ、次の挑戦への心理的ハードルが下がります。

たとえば、スポーツの現場では選手が新しいプレーに挑戦したとき、成功したポイントを細かく認めることで「できる」という感覚を持たせます。星稜中学野球部の練習の中でもそういった体験ができるように練習の工夫がなされているそうです。同様にビジネスの場でも、部下が新しいプロジェクトで成果を出した際、成果の大小に関係なくその取り組みを評価することが大切です。こうしたアプローチは、結果だけでなくプロセスの価値を認めることにもつながります。

 

 

 トップダウンからサポート型の指導へ

さらに、指導のスタイルを「トップダウン型」から「サポート型」へとシフトすることも挑戦を促します。指導者が「すべて教える立場」になるのではなく、選手や部下と一緒に課題解決の方法を考え、サポート役に回ることで、彼らの主体性が引き出されます。

このアプローチによって、選手や部下は自分の判断で挑戦する力を養うことができ、失敗に対する恐怖心も減少します。失敗が「成長の一環」として認められる環境では、チャレンジ精神が自然と芽生え、個人の成長が促進されます。

 

まとめ:挑戦する文化を組織に根付かせよう

失敗を恐れずに挑戦できる文化を作るには、環境づくりと指導スタイルの工夫が欠かせません。星稜中学野球部の五田監督の言葉にもあるように、失敗を責めるのではなく、新しい挑戦を評価する姿勢が、成長を後押しします。

また、指導者がサポート役に徹し、小さな成功体験を積み重ねることで、選手や部下の自信が育まれます。こうした取り組みによって、挑戦することが当たり前の文化が組織全体に広がり、個人の成長だけでなく組織全体のパフォーマンス向上にもつながります。

ビジネスやスポーツの現場で、挑戦を恐れない文化を根付かせ、選手や部下が生き生きと成長できる環境を作りましょう。挑戦の先にこそ、真の成長と成功が待っています。

 

 

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