バスケ×SBTメンタルコーチのブログ@佐々木瑛

大谷翔平選手も高校時代に学んだSBT(スーパーブレイントレーニング)でいつでもプラス思考に切り替えられる方法を発信します。

努力の新たな視点:イチロー選手の考え方から学ぶ

 

イチロー選手はある記事でこう語っていました。「努力っていうのは本人が決めることじゃない。目指してほしいのは、人が見ていたら努力だと思うけど、本人はそう思っていない状態。私にとっては普通のことなのに、なんか周りは評価してくれる、だったらすごくいい状態」

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_66f35d12e4b0d04575634897?utm_source=pocket_saves

努力とは、ただ辛いことを我慢するものではなく、楽しみながら自然に行うものである、という彼の考え方は、従来の「努力=苦行」というイメージを覆し、新たな視点を与えてくれます。

脳が求めるのは「楽しい」こと

このイチロー選手の考え方は、実は脳科学の研究結果とも一致しています。私たちの脳は、新しいことを学習したり、目標に向かって行動したりする際に、「楽しい」と感じられることを優先するようにできています。これは、脳の報酬系と呼ばれる仕組みが働いているためです。

報酬系とは、何か良いことがあったときに活性化する脳の領域で、ドーパミンという神経伝達物質が分泌されることで、快感や満足感をもたらします。この仕組みのおかげで、私たちは「楽しい」と感じた経験を記憶し、同じような状況を求めるようになります。

努力を「楽しい」に変えるには?

では、どのようにすれば、目標に向かう行動を「楽しい」と感じられるようになるのでしょうか?

1. 小さな成功体験を積み重ねる

大きな目標を達成しようとすると、途方もなく長い道のりに感じてしまい、途中で挫折してしまうことがあります。そこで大切なのが、目標を小さなステップに分解し、一つ一つのステップをクリアしていくことです。

例えば、ダイエットであれば、体重を1kg減らす、毎日30分歩く、など、小さな目標を設定し、達成できたときにしっかりと自分を褒めることが重要です。

2. 扁桃体を味方につける

扁桃体は、感情を司る脳の部位で、ある出来事が「良い」ものか「悪い」ものかを判断する役割を担っています。目標達成に向けた行動を「楽しい」と感じるためには、この扁桃体をポジティブに刺激する必要があります。

具体的には、目標達成のイメージトレーニングを行う、好きな音楽を聴きながら運動する、など、五感を使いながら、目標達成の喜びを事前に味わうような工夫をすることが効果的です。

3. 周囲の環境を整える

目標達成を妨げるような環境は、できる限り排除しましょう。例えば、ダイエット中であれば、お菓子を家の中に置かない、ゲームをする時間を短くするなど、誘惑を減らす工夫が必要です。

また、目標達成に向けて一緒に頑張れる仲間を見つけたり、目標を達成したときの自分へのご褒美を決めたりするのも良いでしょう。

イチロー選手の「結果を出した時の満足感」の重要性

イチロー選手は、また「いい結果出したら、その瞬間は満足していいですよ。だって楽しいとか気持ちいいとかなければやっていけないでしょ」「いい結果出したら、その瞬間は満足していいですよ。だって楽しいとか気持ちいいとかなければやっていけないでしょ」と結果を出した時に満足感を味わう事の重要性も言及しています。これは、脳の報酬系を活性化させ、次の目標に向かってモチベーションを高めるために非常に重要なことです。

まとめ

イチロー選手の言葉と脳科学の研究から、努力とは、単に辛いことを我慢するのではなく、楽しみながら目標に向かって進んでいくことであることがわかります。

  • 小さな成功体験を積み重ねる
  • 扁桃体をポジティブに刺激する
  • 周囲の環境を整える
  • 結果を出した時の満足感を味わう

これらのポイントを意識することで、誰でも目標達成に向かって一歩を踏み出すことができます。

最後に

イチロー選手の言葉は、私たちに「努力」に対する新たな視点を与えてくれました。それは、苦しいことではなく、楽しみながら成長していく過程であるということです。