前回は、言葉の言い換えによって、目標達成に必要な行動を促し、不要な行動を抑制する方法についてお話しました。今回は、一歩進んで、脳への問いかけ方を変えることで、「思い」そのものを変え、行動をコントロールする方法について深堀りしていきたいと思います。
<前回記事はこちら>
脳は万能の質問箱!問いかけ一つで思考が変わる
実は、私たちの脳は、どんな質問にも答えようとする驚くべき特徴を持っています。例えば、仕事や勉強中に「どうしてできないんだろう?」とネガティブな質問を投げかけると、脳は「能力がない」「頭が悪い」といった、できない理由を探し出し始めます。
しかし、逆に「どこまでならできているのか」「どうしたらできるようになるのか」と、プラスの質問に変えてみると、今度はできる理由や解決策を見つけ出すよう、思考が切り替わります。
このように、脳への問いかけ方一つで、私たちが物事に対して抱く「思い」が大きく変化し、結果として行動も変わってくるのです。
脳への問いかけは大きく2種類
脳への問いかけは、大きく分けて2つの種類に分けられます。
-
願望を抱かせる質問: 「どんな良いことがあるのか?」という質問です。
- 例:「この目標を達成したら、どんな気持ちになれるだろう?」
- 例:「この習慣を続けたら、将来どんな自分になっているだろう?」
-
恐怖を抱かせる質問: 「どんな悪いことがあるのか?」という質問です。
- 例:「この目標を達成できなければ、どんなことになるだろう?」
- 例:「この習慣を続けなければ、将来どんな後悔をするだろう?」
具体的な例で考えてみよう
例えば、あなたはゲームやパチンコに時間を費やしてしまい、目標達成が遠ざかっている状況だとしましょう。
- 願望を抱かせる質問: 「ゲームをやめて勉強に時間を当てたら、どんな良いことがあるだろう?」→ 「テストの点が上がる」「将来やりたい仕事に近づける」
- 恐怖を抱かせる質問: 「このままゲームばかり続けていたら、どうなるだろう?」→ 「目標達成が遅れる」「将来後悔する」
このように、願望に焦点を当てた質問をすることで、目標達成へのモチベーションを高め、恐怖に焦点を当てた質問をすることで、現状を変えるための行動を促すことができます。
脳の特性を活かして、理想の自分へ
私たちの脳は、どんな質問にも答えようとする万能の質問箱のようなものです。普段から、どんな質問を自分に投げかけているのか、意識してみましょう。
- ネガティブな質問: 「どうしていつもダメなんだろう」「私には無理だ」
- プラスの質問: 「どこまでならできているのか」「どうしたらできるようになるのか」
質問を変えるだけで、思考のパターンも変わり、行動も変わってきます。
今日から、意識的にプラスの質問を心掛けてみましょう。
- 「私はできる」
- 「必ず目標を達成する」
- 「毎日少しずつでも成長している」
このような肯定的な自己暗示を繰り返すことで、自信がつき、行動力も向上します。
まとめ
脳への問いかけ方を変えることは、自分の人生を大きく変えるための第一歩です。
- 脳は、どんな質問にも答えようとする
- 質問を変えることで、思考も行動も変わる
- プラスの質問を心掛けることで、目標達成に近づく
ぜひ、今回の内容を参考に、あなたも脳の使い方をマスターし、理想の自分へと進んでいきましょう。
【ポイント】
- 具体的な質問を心掛ける
- 毎日、自分に質問する時間を設ける
- 周りの人に相談してみる
- 思考を書き出す習慣をつける
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